ルータ設定方法(応用編)

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ネットワーク環境構築

上記基本ネットワークから、より大きなネットワークに変更する際にどのような設定が必要になるかを記載いたしました。

会社のネットワークに合わせたネットワーク環境
NT のRouterとCisco 800 Dialup Router が組み合わさった環境

新ネットワーク環境

192.168.1.x/24 と172.10.x.x/16 のネットワークを通信させるためには、全てのルータに対して、登りと降りの経路情報(ルーティングテーブル)を書き込む必要があります。
実際には 192.168.1.x のネットワークから ping request 172.20.x.x を行った場合

  1. 192.168.1.xマシンはデフォルトゲートウェイを使い、192.168.1.250を参照

  2. NT Router は192.168.2.200のゲートウェイ参照 (ルーティングテーブル1)

  3. Dialup Router A は 192.168.3.10 のゲートウェイ参照(ルーティングテーブル2)

  4. Dialup Router B は 172.20.x.x に対してブロードキャストで目的のアドレスを発見

  5. 目的のアドレスは ping 発呼者にReplyを返す。

  6. 172.20.xx からの reply は自身のデフォルトゲートウェイを 172.20.0.1 に送る。

  7. Dialup Router B は 192.168.3.1 のゲートウェイを参照(ルーティングテーブル3)

  8. Dialup Router A は 192.168.2.250 のゲートウェイを参照 (ルーティングテーブル4)

  9. NT Router は 192.168.1.x の送信者に Reply を返すことができる。

このように、ルータを3つはさんでいる状態では、ルーティングテーブルを4つ書き込む必要があります。

ルーティングテーブルの書き方の例

ルーティングテーブル 1 の書き方
NT のルーティングテーブル記載方法。
Route add 172.20.0.0 255.255.0.0 192.168.2.200
(172.20.0.0/16への要求は 192.168.2.200 のゲートウェイに送りなさいという命令)

ルーティングテーブル 4 の書き方
Cisco 800 のルーティングテーブル記載方法
Router2> (enable)
Password# secret
Router2# conf t
Router2(config)# ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 172.20.0.200

ブロードキャストパケットをフォワードする設定

概要

フォワード機能を使いルータをDHCPリレーエジェントにする

例)新ネットワーク環境の設定例で、172.20.1.1 をDHCPサーバに設定。192.168.2.200のルータインタフェースをリレーエージェントとして設定。

Ip helper-address
Router1> ena
Password# secret
Router1# conf t
Router1(config)# int Ethernet 0
Router1(config-if) # ip helper-address 172.20.1.1

ブロードキャストをDHCPサーバに転送するのではなく LAN セグメントに送信する場合。

Router1(config-if) # ip helper-address 172.20.1.250

Ip forward-protocol
Ip forward-protocol を使って、どのUDPブロードキャストを転送するか制御することができます(ポートレベル)。
注意:ただし、次のプロトコルはip helper-addressを設定すると転送されてしまいます。

これ以外のポートを空けたければ、ip forward-protocol を使い、デフォルトのポートを制御したいのであれば no ip forward-protocol を使います。