インストール条件

クラスタサービスをセットアップするには、以下の準備が必要です。

必須条件

 

推奨条件

 

制限事項

 

*1 DHCP から IP アドレスの取得も可能だが、推奨はしない。
*2 ドメインの Administrator などのアカウントでも良いが、クラスタ専用のアカウントを作成したほうがよい。
*3 リソースの動作に影響を受けるのは、主に CPU とメモリです。HDD は余り関係がありません。

 

インストール手順

構成

ノード 1 のコンピュータ名 W2KNODE1
ノード 2 のコンピュータ名 W2KNODE2
仮想サーバー名 / IP / Subnet W2KMSCS / 192.168.1.76 / 255.255.255.0
パブリックネットワークデバイス名 / IP / Subnet Intel 192.168.1.73 / 255.255.255.0
プライベートネットワークデバイス名 / IP / Subnet Netelligent 192.168.1.74 / 255.255.255.0
クラスタサービスアカウント clusteradmin

 

ノード 1 のインストール

1. [コントロールパネル] - [アプリケーションの追加と削除] - [Windows コンポーネントの追加と削除] より [クラスタサービス] にチェックをつけて [次へ] を押します。。*1
 
2. [次へ] を押します。 3. [理解しました] を押すと、[次へ] がアクティブになります。[つぎへ] を押します。
4. [クラスタの最初のノード] を選択して[次へ] を押します。 5. 仮想サーバー名を入力して、[次へ] を押します。*2 6. クラスタサービス用のサービスアカウントとパスワードを入力して、[次へ] を押します。*3
 
7. クラスタで使用するディスクを選択します。右ペインに表示されている場合、選択されています。ディスクごとの選択になるので、パーティションごとは選択できません。
 
8. 7 で選択したディスクの中から、クォーラムリソースを保存するパーティション(ドライブ)を選択します。 9. [次へ] を押します。
10. [デバイス] に表示されているネットワークがプライベート、パブリックのどちらに接続されているかを確認し、プライベート用だったら、[内部クラスタ通信のみ] にチェックをつけて [次へ] を押します。*4
 
11. [デバイス] に表示されているネットワークがプライベート、パブリックのどちらに接続されているかを確認し、パブリック用だったら、[すべての通信] にチェックをつけて [次へ] を押します。 12. ハードビートようのネットワーク優先度を決めます。リストの上にあるネットワークから使用します。
13. 管理用の IP アドレスを設定します。5 で付けた名前の IP アドレスになります。ネットワークはパブリック側についているネットワークのみ選択可能です。
 
14. [完了] を押すと、設定が行われます。 15. 終了したら、上記メッセージが出ます。OK を押してノード 2 のインストールを行います。

*1 サーバーの構成からもインストール可能です。画面
*2 ここの仮想サーバー名は、クラスタの管理用の仮想サーバー名になります。
*3 クラスタサービスアカウントは、ドメインのアカウントでなくてはいけません。
*4 ネットワークのプロパティで予め、ネットワーク名を決めておくと、区別しやすいです。画面

 

ノード 2 のインストール

16. 手順の 1 〜 3 までは、ノード 1 の場合と同じ手順で進めます。
 
17. [クラスタの 2 番目以降のノード] を選択して、[次へ] を押します。 18. 管理用仮想サーバー名を入力して、[次へ] を押します。
19. クラスタのサービスアカウントのパスワードを入力して、[次へ] を押します。
 
20. [完了] を押すと、設定が行われます。 21. 終了したら、上記メッセージが出ます。OK を押して完了です。

 

インストール後の結果

クラスタのインストールが終わったら、クラスタアドミニストレータを起動して、今まで設定した内容がどのように反映しているか(どこに格納されているか)を確認してください。

 

ローリングアップグレード (Rolling Upgrade)

サーバーの OS やアプリケーションのアップグレード、あるいはメンテナンスには、通常、システム停止が必要となります。「ローリングアップグレード」により、システム停止なしでシステム停止や、アップグレードを行うことが可能になります。

ローリングアップグレードでは、クラスタサーバーの一方のノードにすべてのリソースやアプリケーションを移動(フェールオーバー)し、オフラインになったノードで、OS やアプリケーションのアップグレードやメンテナンス作業を行います。作業が完了し、テストが済んで、ノードをオンラインに戻すと、自動的にクラスタに再結合されます。このプロセスを繰り返すことで、クラスタ内の両方のノードのアップグレードまたはメンテナンスを、サービスを停止することなく、完了することができます。( 図1

なお、Windows NT Server Enterprise Edition4.0 (Service Pack 4 以降)から Windows 2000 Advanced Server へのローリングアップグレードも可能です。(注1

ネットワーク負荷分散のクラスタ環境においても、同様の方法でローリングアップグレードを実行することができる。

 

@ A

B C

図1 サーバークラスタはローリングアップグレードをサポートしており、サービスの提供を停止することなく、OS やアプリケーションのアップグレードやメンテナンスを作業することができる。

注1 : 一方のノードのみ Windows 2000 Advanced Server で動作する(運用)ことも可能だが、そのときは、Windows 2000 Advanced Server からの機能を使用することはできない。

 

インストール参考文献

各種アプリケーションをクラスタに反映させるには、下記の文献を参照してください。

Microsoft Cluster Service Microsoft SQL Server Microsoft Exchange Server
Microsoft Internet Information Server version Microsoft Transaction Server Microsoft Windows NT Load Balancing Service
Microsoft Site Server version その他

 


Microsoft Cluster Service 

 

Microsoft SQL Server

 

Microsoft Exchange Server

 

Microsoft Internet Information Server version 

*「IIS における複製とクラスタ化」では、サーバー クラスタで IIS を設定する方法と、Iissync.exe ユーティリティを使って、2 台のコンピュータ間で構成設定を複製する方法について説明します。 
* IIS クラスタ リソースをアップグレードする」では、IIS クラスタリソースをアップグレードする方法について、標準アップグレードとローリングアップグレードの 2 種類を説明します。 

 

Microsoft Transaction Server

 

Microsoft Windows NT Load Balancing Service

 

Microsoft Site Server version 

 

その他