はじめに

Microsoft Windows のクラスタには、大きく 3 種類存在します。ここでは 3 の Microsoft Cluster Service について説明します。

  1. Network Load Balancing(NLB)

    負荷分散型クラスタの一つです。主に Web サーバーの負荷分散を行います。Windows 2000 では「ネットワーク負荷分散」というサービスで提供されています。読み取り専用の情報に対しては有効ですが、ユーザーからの情報の更新には不適切です。
    Application Center 2000 では、Request Forwarder という機能が備わり、cookie 情報をフォワードして、他のサーバーへ継続してやり取りが可能になることや、SQL などのデータベースにおいて書き込みが起こった場合に、同期をとって、他のサーバーへ情報を転送でるようになります。
     

  2. Componet Load Balancing(CCB)

    負荷分散型クラスタの一つです。COM+ アプリの負荷分散を行います。Application Center 2000 のみでサポートされています。

     

  3. Microsoft Cluster Service(MSCS)

    フェールオーバー型クラスタです。2 台以上のサーバーで共通のハードディスクを使用します。読み書きが行われるアプリケーションをサポートします。サーバークラスタとも呼ばれ、一般的に Windows 2000 におけるクラスタサービスは、MSCS を意味します。Windows 2000 Advance Server では 2 台、Data Center Server では最大 4 台のサーバーをサポートします。

 

INDEX

Introduction クラスタの概要、基礎用語などの説明
Setup インストール手順や、インストールについての注意事項
Architecture クラスタの詳細や、内部動作についての説明
Trouble Shooting トラブルシューティングに当たっての基礎知識